「本当は伝説の人になりたかった」それでも“究極の媚び芸”に誇りを持って、今日も歌う

――あらためて、なぜ「冷やし中華」がヒットしたんだと思いますか。

AMEMIYA 手前味噌ですけど「冷やし中華」のメロディがすごいんだと思います。あのメロディは笑いにも感動にもなる。僕は1回も感動させたいなんて思ったことないんですけどね。

©志水隆/文藝春秋

――AMEMIYAさんの中では、「感動させたい」より「笑わせたい」のほうが強いのでしょうか。

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AMEMIYA 人って「感動させよう」と思ってやることに感動しないんじゃないかと思うんですよ。押しつけがましい感動は、感動じゃないんじゃないかな。感動を売りにしてるテレビもあんまり好きじゃないし(笑)。

――考えてみたら「冷やし中華食べてください」じゃなくて「冷やし中華始めました」というそのフレーズも、押しつけがましくないですもんね。サラッとお知らせしているだけだし。

AMEMIYA あ、本当にそうかもしれない。ただ、盛り上げる時には強引に盛り上げるんですけどね。そこは押しつけがましいかもしれない(笑)。一応バンド経験があるから、盛り上げ方とかも当時好きだったウルフルズとかから吸収していて、そういうノリは普通の芸人だったら絶対できないんですよね。ギター持ってる人以外は。要するにウルフルズのおかげです。

――ノンストップバス時代は女性ファンにワーキャー言われて、それが若干コンプレックスでもあり、男ウケをもっと欲しいと考えていたとおっしゃっていました。今だと何ウケが一番うれしいですか?

AMEMIYA 結婚式営業だったら新郎新婦さんにウケてほしいし、一番喜んでほしい。企業パーティーだったら企業さんの全員。だから、何ウケと言われたら、対象の方みんな、かな。

 他の芸人さんは僕の真似はできないと思うんですよ。僕の場合は究極の媚び芸ですから。本当にお世話になっている(ハリウッドザコ)シショウは究極の真逆で、ご自身のやりたいことをやる。僕は究極に媚びるという感じ。

©志水隆/文藝春秋

――究極の媚び芸。

AMEMIYA 本当は、伝説の人になりたかったんですよ。マイケル・ジャクソンとかビートルズとかオアシスとか、自分の歌を作って、それを誰もが口ずさむような。

 まさか毎回同じメロディでこんなことをずっとやるとは思ってなかったけど、でも、いいんです。これがAMEMIYAの良さで、そこを伸ばすということが、やっとできているんじゃないかな。ノンストップバスの頃、バンドやってた頃よりも、今のほうが自分の個性を伸ばすことができている気がします。自分のよさを伸ばすことが絶対「成功への近道」だと思うんですよね。だって一人一人、絶対何かの天才だと思うから。

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