二人で出かけることはほとんどない
――そうなると、今はお休みの日はどんな風に過ごすことが多いですか。
麻希 実家に行けるときは実家で過ごしています。その点、本当に恵まれてるなとは思ってて。逆に、2人でどこかに出かけるみたいなことは、今はほとんどないですね。
細かいところがいろいろ難しくなっているので、今、お出かけの部分では選択肢は少なくなってますね。
――細かいところが大変なんですね。
麻希 息子は小さい時から電車が好きなので、前は駅まで新幹線を見に行ってたんです。ただ、これまでの数年間、一緒に新幹線に乗ってお仕事でいろんな場所に行かせてもらったことが彼の記憶に残ってるので、今は新幹線を見ると絶対に乗りたくなっちゃうんです。
普通の子なら、「今日は見るだけ。乗るのはまた今度ね」で済むと思うんですけど、えぬの場合、ホームで暴れてしまったこともあるので、気軽に新幹線の駅には行けなくなりました。
同じような話で、鳩を追いかけるのもキリがないから気軽に始められなかったり。
――えぬくんは鳩を追いかけるのも好きなんですね。
麻希 私はめっちゃ苦手なんですけど、えぬは大好きで。で、始めるとずっと追いかけ続けてしまって帰れなくなってしまうので、これもなかなか難しいなと。
あとは、ものがズラッと陳列されているのを見るのも好きなんですけど、ほんとに小さい頃だと、コンビニやスーパーに入ったが最後、まったく進めなくなってしまうこともあって。今はコンビニとかには行けるようになったんですけど。
いちばんの交通手段は自転車だったが…
――成長ゆえに大変になった点もありますか。
麻希 トイレができるようになったからこそ、トイレのチェックは欠かせないですね。私は男子トイレに入れないので、多目的トイレがあるかどうかは重要なポイントです。なので、あらかじめ施設をチェックしてから出かけないといけないというのはあります。
あと、自転車に乗せられなくなったことも大きいですね。
――小学生になると自転車の2人乗りができないんですよね。
麻希 自転車だと息子もすごくご機嫌で一緒にいろんなところに行けたんですけど、私たちの一番の交通手段が小学生になって奪われてしまったので、結構大変で。
車もあるんですけど、私はあんまり運転が得意じゃないし、いま住んでいるところは駐車場を探すのもけっこう大変で。自転車を奪われてから行動範囲がかなり狭くなってしまいました。
――タクシーだとお金がかかりますしね。
麻希 普通なら電車や自転車で行けるところを、私たちは車とかタクシーを使わないと難しいことも多いんです。移動に限らず、障害児育児はお金がかかる場面が多いですね。

