池井戸潤さんの長編『民王』が、池井戸作品として初の舞台に(しかもミュージカルに!)なる。
本作は、内閣総理大臣・武藤泰山とその大学生の息子の心と身体とが、突如、入れ替わってしまうコメディ。政治や日本社会へのアイロニカルな風刺を、笑いとともに描いた人気作だ。
その記念すべきミュージカルで、総理の息子・翔を演じるのが有澤樟太郎さん。ミュージカル『刀剣乱舞』で人気を博し、シアタークリエ『HERO』で単独初主演を果たしたほか、『ジャージー・ボーイズ』、『キンキーブーツ』、『レイディ・ベス』での好演も記憶に新しい、最注目の実力派若手俳優である。
「日本発のオリジナル作品を演じたいとずっと願っていましたので、『民王』はまさにぴったり。政治を題材にした作品というのも珍しいですし、オファーをいただいたときは、『ぜひ出させてください!』と、即答でした」
有澤さんにとって初の池井戸作品への出演となる。
「(池井戸作品は)働いている人たちがすごく格好いい大人のドラマというイメージがありますけど、この『民王』は、『半沢直樹』や『下町ロケット』とはまた違ってコメディ要素が強いし、ファンタジー的な趣向もある。ミュージカルにぴったりの作品だと思いました。
実際に台本を読ませていただくと、思った以上にしっかりミュージカルで、『え、あの場面も曲になるの?』とびっくりするくらい音楽で展開していくシーンが多いんです。翔と泰山が入れかわるシーンなんて、曲も演出も、ものすごいことになると思うので、原作ファンの方も絶対に楽しんでもらえるはずです」
共演者には、父・泰山役に別所哲也、泰山が属する民政党の大物議員・城山和彦役に竹中直人と、大ベテランが顔を揃えた。
「別所さんとは以前、親子役で共演させていただいたことがあって、今回また親子を演じさせていただけるのは運命なのかなと。別所さんはコメディへの思い入れがすごく強く、サービス精神の塊のような方なので、別所さんと竹中さんが同じシーンに立つ絵面の強烈さを想像しただけで、これはヤバいことになると思っています(笑)」
有澤さん演じる武藤翔は、一見いかにも軽薄な大学生のボンボンとして描かれているが、原作小説を読み込むうち、有澤さんの印象は変わっていったという。
「ドラ息子のように見えて、実は真実を見極める目がある人。まっすぐ本音で生きていて、他人にすごく優しい人だと感じています。
何度もご一緒してきたプロデューサーさんから、『翔を演じられるのは有澤さんしかいない』くらいの熱意でオファーをいただいたんですけれど、翔に僕がぴったりだと言ってもらえたことがすごく嬉しくて、原作を読みながら涙が出てしまうほど、翔に感情移入しています」
最後に、どんな作品にしたいかを問うと、有澤さんは力を込めてこう答えた。
「『民王』は、コメディとして笑えるだけではなく、政治について思わず考えさせられるところもあるし、一国民としての自分自身に『これでいいのか』と問いかけてくるような“刺さる”作品でもあるんです。
もちろんミュージカルとして大いに楽しんでいただくことが大前提ですが、僕らも、こうした作品の本質をしっかり届けて、観に来てくださったお客さんの心を、グサグサ刺しにいきたいと思っています」
ありさわしょうたろう/1995年、兵庫県生まれ。舞台『ハイキュー!!』、ミュージカル『刀剣乱舞』などの出演で脚光を浴びる。近年は『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』ジョナサン役や『キンキーブーツ』チャーリー役、『レイディ・ベス』ロビン・ブレイク役、ドラマ『オクラ』出演など、舞台・映像を問わず幅広く活躍中。現在はドラマ『親愛なる夫へ~完璧な妻の嘘~』に本田昌也役で出演中。
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ミュージカル『民王』
9月6日よりシアタークリエにて
https://www.tohostage.com/tamiou/
【ツアー公演予定】
2026年10月11日(日)~13日(火) 大阪 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2026年10月17日(土)~19日(月) 福岡 博多座




