「クロスレビューの点数は1点◯◯円で買える」

 ネット上でまことしやかに囁かれ続ける噂は本当なのか? 今年で誕生から40年を迎えた『ファミ通』の第7代編集長・嵯峨寛子氏に尋ねると、そんな噂への回答から日本のゲーム業界に迫る脅威まで、忖度なしの率直な本音をきかせてくれた。

『週刊ファミ通』第7代編集長の嵯峨寛子氏

◆◆◆

ADVERTISEMENT

無断転載への対策として「ウェブに情報を先出し」

ーー紙の情報誌を発売前に入手して、情報をネットにアップする行為が問題になっています。

嵯峨寛子(以下、嵯峨) 我々としても非常に迷惑していることで、SNSやウェブサイトで注意喚起をしてきましたし、雑誌にも「無断転載はおやめください」と注意書きを入れています。それでも完全に防ぐのは難しく、他社も含めて苦労しているところです。

 ページの無断転載であれば著作権違反として対応できますが、情報のみを抜粋して拡散されるケースもあり、対応が難しいところがあります。

 対策の一つとして10年以上前から「先出し週刊ファミ通」という企画があり、メーカーと協力して、雑誌の発売前にいち早くウェブに情報を出すようにしています。だからといって、防ぎ切れていないのが実情だと思いますが、無断転載行為に対する嫌悪感は上がったとも思っています。個人のモラルに委ねられるところはあるのですが、そこは「拡散をしないで」とお願いしたいところです。

ーーそういえば、昔はもっとひどかった覚えがあります。

嵯峨 そうですね。昔よりは収まっている感じはありますが、著作権の知識がないであろう海外のユーザーが電子版を配信と同時にアップするケースもあります。もちろん削除対応もしていますが、カバーしきれない部分もあります。