藻場に潜む大物の正体は…!?
ボートでの釣りはリールが使用できる。ここではウキを使わずオモリと針だけのシンプルな仕掛けでミミズをエサにして狙ってみることに。狙いはブラックバス。外壁から迫り出した木々の影に身を潜めているため、仕掛けを外壁まで送り込んでエサが地上から落下した様子を演出する。
するとミミズをひったくる大きなアタリがでる。アワセを入れると、そこそこの引きで上がってきたのはブルーギル。
ここでもブルーギルの反応がいい。ポイントを移動しながら岸際を丁寧に探っていくと最奥地、水草が生い茂る藻場に辿り着く。
弁慶濠はホザキノフサモなどの在来種の水草が多く繁殖し、それらの水草は水質浄化や水生生物の隠れ場所としても重要な役割を担っている。エビや小魚が身を潜められるということはそれを狙った大物も集まりやすく、藻場は生き物のゆりかごでありながら、食物連鎖の戦場でもある。
そこにミミズを投入すると、まるで待ち構えていたかのように水中の水草が揺れ仕掛けが引っ張られた。アワセると水をかき乱すほどの大物がヒットした。魚体に水草を絡ませた正体不明の魚は……。
ニゴイだ。名前は在来種のコイ(ノゴイ)に似ていることから由来する。細長い魚体をしているが、パワフルで引きが強い。雑食性でミミズに限らず小魚に似たルアーでもよく釣れる。
そのあとも引き返しながら反対側の外壁を狙ってみたが、ブルーギルのみで終わった。今回の目標であるブラックバスは簡単ではなかったが、非現実的な環境で終始秘境感に包まれながら釣りを楽しむことができた。冬はニジマスが放流されるので季節を変えて訪れたい。
弁慶橋ボート場はまさに都会のオアシス
帰還すると釣り人はさらに増え、コイも時合に入ったのか朝よりも入れがかり状態に見える。スレることを知らないコイ、恐るべし……。
オーナー曰く、ここは外国人観光客からサラリーマンまで多様な人々が訪れるという。弁慶橋ボート場は一時の静寂を求めた人々が集まるまさに都会のオアシスだった。ふと自然を感じたくなったらここへ足を運んでみてはどうだろうか。
写真=ぬこまた釣査団(大西)





