武藤 あとは、このストリーミングの時代、YouTubeの時代になって、俺の昔の映像がすべてアーカイブとして残ってるのが大きいよ。ジャイアント馬場さんも若い頃アメリカで大活躍したって聞くけど、映像がほとんど残ってないからね。

――それこそグレート・ムタが活躍してたのは、先日亡くなった“テレビ王”テッド・ターナーがNWAクロケットプロを買収してWCWになった時代ですもんね。とにかく映像に力を入れていた時代。

武藤 そしてそのWCWの映像を、今は全部WWEが持っているわけだからね。

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「俺はラッキーだったよ」

――昔から武藤さんは「ロイヤリティ」という言葉が大好きでしたけど、引退後、本当にWWEからのロイヤリティで稼げる時代がくるという(笑)。

武藤 そのへん、俺はラッキーだったよ。

――でも、武藤さんは90年に凱旋帰国したじゃないですか。90年代前半というのは円高で、日本経済もまだバブルの残り香がある時代でしたから、当時は新日本とWCWのギャラっていうのは変わらなかったんじゃないですか?

武藤 いや、それでもWCWのほうがギャラはよかったよ。ただ、WCWは経費がかかるからさ、その使い方次第だよな。

――日本と違って、移動費もホテル代も自分持ちなんですよね。

武藤 そうそう。もしかしたら、フレアーとか本当のトップどころはそういうカネも出ていたのかもしれないけど、俺はそこまでじゃなかったから。