「ファミリーを大事にするのがアメリカ」
武藤 そんなの野球だってなんだってみんなそうじゃん。もしオカダが3年で20億円もらってたら、夢があるよ。たぶんもらってると思うしね。ただ、それだけ稼げるということは、世界中の才能がWWEなりAEWなりを目指すということだから、むしろハードルは高くなるかもしれない。
――たしかに、今WWEに上がっている選手なんかを見ると、もともとトップアスリートだった人がプロレスラーになってますもんね。
武藤 あと向こうはファミリーを大事にするから、サラブレッドがたくさんいるじゃん。さっき話した蝶野も行ったシカゴのサイン会の時、リキシと会ったんだよ。それで少し話したんだけど、「お前んとこのちっちゃい双子とよく遊んでやったよな」みたいな話をしたら、そいつはもうWWEのトップでやってるわけだろ。
――ジェイ・ウーソとジミー・ウーソですね。
武藤 それで今年の「レッスルマニア」をABEMAで観たんだけど、初日なんか最初にそのリキシの息子二人が出てきて、2試合目には、リキシの弟トンガ・キッドの息子が出てるんだよ。
――ジェイコブ・ファトゥですね。
武藤 それで3試合目にフレアーの娘(シャーロット・フレアー)が出てきてさ、そのあとの試合ではリック・スタイナーの息子が乱入してるんだよ。
――グンターvsセス・ロリンズ戦にブロン・ブレイカーが乱入してきましたね(笑)。
武藤 そしてメインイベントはダスティ・ローデスの息子(コーディ・ローデス)とボブ・オートンJr.の息子(ランディ・オートン)で、2日目のメインイベントはロージーの弟(ローマン・レインズ)だから。み~んな、2世、3世だよ。
――今のレッスルマニアを観たら、武藤さんが闘ったことある選手の子供たちばっかりだという(笑)。
武藤 だからウチのガキ(息子)が前に言ってたんだよ。「アメリカのプロレス社会だったら、僕もプロレスをやってたかもしれない」ってね。日本はどうしても見方が「vsお父さん」になるんだよ。
――「偉大な父を超えられるか」みたいな。