81年前の8月14日、日本はポツダム宣言を受諾し、太平洋戦争が終結した。しかし、沖縄だけは15日以降も戦闘状態が続き、正式に降伏調印式が執行されたのは9月7日のことだった。さらにその後27年の間、アメリカの統治下に置かれ続けることになる。
大阪市在住のホリーニョさん(@horinyo)は、沖縄戦に巻き込まれた住民たちの白黒写真をカラー化してSNSに投稿している。2025年2月28日にはそれらをまとめた『カラー化写真で見る沖縄』(ボーダーインク)を出版。現在は会社員として働きながら、カラー化写真を通して沖縄の歴史を伝えるために各地を巡っている。
ここではそんなホリーニョさんに、「タバコを吸う女性患者の写真」が人々の心を打つ理由やカラー化作業に生成AIを導入してみて気づいたこと、「映えさせる」カラー化写真はNGだと考えているワケなどを詳しく伺った。(全2回の1回目)
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「タバコを吸う入れ墨の女性患者」が人の心を動かす理由
――今年4月に初の著書『カラー化写真で見る沖縄』で沖縄書店大賞を受賞されましたね。おめでとうございます。
ホリーニョさん(以下、ホリーニョ) ありがとうございます。本当に嬉しいです。2019年にカラー化写真をSNSに投稿する活動を始めて7年経ちました。本を出せただけでも驚きだったんですが、まさか沖縄の書店員さんたちが応援してくれて大賞をいただけるなんて。
僕も沖縄書店大賞を受賞した書籍の数々にはとても刺激を受けているので、その中に自分の本が並ぶのは感激というか、光栄なことだと思いますね。一方で、より注目される機会も増えると思うので、気を引き締めてやっていきたいです。
――「文春オンライン」でも何度かホリーニョさんのカラー化写真を取り上げさせていただいてます。特に反響が大きかったのは「タバコを吸う入れ墨の女性患者」の写真ですね。
ホリーニョ そうですね。この写真はSNSに投稿した時もかなり反応があって、2022年4月には沖縄出身のタレントryuchell(りゅうちぇる)さんがリツイートしてくれたことも印象的でした。
ryuchellさんはご自身の家族が体験した沖縄戦のことや、6月23日の「慰霊の日」についてよくメディアで語っていらして。芸能人という立場でそういったテーマで発信するって、とても勇気がいることなんじゃないかなと思っていました。
一度、ライブに呼んでくださって5分だけ対面でお会いすることができたんですけど、もっとじっくりお話ししてみたかったですね。




