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私は、日本ではそのようなことはないと丁寧に説明をしてマイケルを落ち着かせた。なぜか日本人女性はこのときマイケルと一緒にはいなかった。
疲れがどっと襲ってきた。
マイケルとは金輪際関わるのはやめようと決心した。
「30人は軽く殺しているよ」
この原稿を書きながら私は、20代前半の頃を思い出した。
素行の悪かった私は、警察のお世話になることがしばしばあった。この話は、沖縄で最も米軍関係者が留置されている、沖縄警察署に収監されたときのことである。
留置場に部屋は3室あった。
私が収監された部屋には、他に2人のアメリカ人がいた。黒人と白人が1人ずつである。その他に部屋にいるのは私だけだ。
白人の名前はトムで、黒人の名前はディックだった。
2人とも詳しくは知らないが、強盗らしい。日本人であれば間違いなく刑務所に収監される事案である。
白人のトムは、イラク戦争で多国籍軍の兵士として戦った経験をよく語った。
「俺は戦場でな、マシンガンをガンガン撃って殺しまくったよ」
そう言ってから笑顔を浮かべて続ける。
「30人は軽く殺しているよ」
