強姦大名の最期

 これ以後、廃藩置県まで、井上氏は代々この浜松の地を支配し続けた。ちなみに井上正甫は、この経緯をすべて見届けることができた。幕末の安政5年(1858)まで存命(84歳没)だったからだ。

 愚な所業で降格された正甫だったが、息子が老中に出世し、さらに浜松城主に復帰できたことを生前に見届けることができたのだから、きっと充実した晩年だったろう。

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