日本中を熱くさせた第108回全国高校野球選手権大会(甲子園)は智弁和歌山が健大高崎に逆転勝ち。5年ぶりの優勝で幕を閉じた。同校に4度目の栄冠をもたらしたのは、プロ野球の阪神、楽天、巨人でもプレーした中谷仁監督(47)。同校OBで自身も1997年の夏の大会を主将、正捕手、クリーンアップとして活躍し、初制覇に貢献した。
一時は失明寸前まで陥る災難に
「中谷さんは高校当時から『髙嶋仁監督の後継者』と目されるほど高いキャプテンシーを誇っていた」(当時を知るOB)
その年のドラフトで阪神に1位指名されたが、2年目、休日にバーベキューをしていたところ先輩から投げ渡された携帯電話が左目に当たり、一時は失明寸前まで陥る災難に遭った。
「中谷は携帯を投げた先輩への恨み言は一切口に出さなかった。そのことで人格面の評価は確かなものになった」(スポーツ紙デスク)
しかし、苦難は続く。
「2005年に楽天に移籍も11年限りで戦力外に。トライアウトを経て移籍した巨人では一軍戦力としては扱われず、12年に現役引退。しかし、若手への指導力を当時の原辰徳監督から高く評価され、球団スタッフとして残った」(同前)
17年に髙嶋前監督に請われて母校にコーチとして戻り、翌年、監督に。伝統校に改革をもたらした。



