車止め

 川に蓋をした状態の暗渠は、上からの荷重に決して強くはない。

 したがって、重量の大きい自動車の侵入から守るため、暗渠の出入口には車止めが設置されていることが多い。この車止めは基本的に市区町村など自治体単位で設置するので、その場の個性が仕様や意匠の違いに現れる点にも注目だ。また、物理的に車止めが置かれなくとも、「4.0t」などの重量制限を示す道路標識があれば、「エア車止め」と考えてよいだろう。

 もちろん暗渠以外でも、通行者の安全を確保するため公園や自転車道の入口などに車止めが置かれることは多いので、思い違いのなきよう。

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元工業地帯に置かれたネジ型車止め(著者撮影)

弁財天

 ヒンドゥー教の水の神様・サラスヴァティーが日本の仏教や神道に取り込まれて変化し、七福神のご一員として有名な弁財天は、自然または人工の湖沼や湧水地なのそばにも祀られることが多い。つまり、弁財天ある所に水の気配あり、弁財天のそばには開渠もしくは暗渠があるはずである。

弁財天を囲む弁天池(著者撮影)

 実際、東京23区内の独立した場所で祀られる弁財天61件のうち、46件(75.4%)が川もしくは暗渠のそばであった(髙山調べ)。かなり高い確度の暗渠サインではあるが、時を経て周辺の寺社に合祀されているケースも多く、合祀された弁財天を含めると確度は55.8%(東京23区199件中111件)まで下がってしまう。そんな事情もあって弁財天はこの「そうかもサイン」のカテゴリーに分類した。

次の記事に続く 『ブラタモリ』でタモリが興奮した仙台の“見えない川”…暗渠ファンが聖地巡礼する「暗渠の立体交差」とは何か?

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