『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を見てトラウマが蘇った理由

――子どもの頃に暴力を受けていたことで、今でもトラウマになっていることなどはありますか。

カメントツ 「いつ母が怒るか」とビクビクして暮らしていたので、いまだに母の怒気のこもった足音が聞こえる夢を見たりしますね。

 あとは、母にお説教をされている最中に電話が鳴ると、そこでお説教が終わるので当時の僕にとってはボーナスタイムだったんですね。それでホッとして救われた気持ちになる夢も見ます。40歳になっても続いているということは、多分一生こうなんだろうなとは思いますね。

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『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の中で、アスカがシンジ君に馬乗りになって怒鳴ったり食べ物を口に詰め込むシーンがあるんです。

 そのシーンを見た時に、女性の怒気がこもった声を聞いたことでトラウマが蘇ってしまって、しばらくフリーズしたこともありました。やっぱり、特に女性の怒鳴り声が苦手だったりしますね。

――現在は、ご両親との関係はどうですか。

カメントツ 僕は今も両親が苦手なんですけど、当時、父も母も20代で未熟な部分もあったと思うので、最近は「親もかわいそうだよな」と思うこともあるんです。

 だから、こうして両親のことを語るのも「今になってそれを引き合いに出すのもどうなのか」と考え始めている部分があって、とはいえ僕が忖度してしゃべらないというのも変だし……難しいですね。

――ご両親の気持ちがわかるところも出てきた、ということですよね。

カメントツ 自分が大人になったからというのはありますよね。僕も20代の時はそこそこ変なやつでしたから、やっぱり。

 

「会うたびに、僕やきょうだいの体型の話をするんですよ」

――現在は、ご両親との距離感はどのような感じなのでしょうか。

カメントツ 向こうは多分、僕と仲良しだと思っていると思います。僕からすると「デリカシーがないな」と思う部分もありますし、嫌な思いをすることもあるので、何かしらのきっかけがないと「実家に帰ろう」と思うことはないですね。

 ただ、僕の妻がすごくコミュニケーション能力が高い人なので、両親と連絡を取り合ったりなどしてくれて、本当にありがたいです。

――「デリカシーがない」というのは、どういったところで感じますか。

カメントツ 会うたびに、僕やきょうだいの体型の話をするんですよ。時代的なものもあるのかもしれませんが、「幸せ太りだね」とか「誰々はまた太った」みたいな話をすごく面白そうにしていて。

 会話の中にそういった無意識なマウンティングのようなものが小刻みに入ってくるので、その都度強めに「そういうのやめようよ」と注意するんですけど、本当に伝わらないんですよね。

 第三者に言われると伝わることでも、親と子どもという関係性だからこそ伝わらなくなるというのは、結構あるあるなんじゃないかと思っています。