マスク(仮面)を付けて活動し、SNSでたびたび“バズる”漫画家として知られているカメントツさん。『こぐまのケーキ屋さん』『カメントツの漫画ならず道』『こわいやさん』などの漫画がネットを中心に大きな話題を呼んだ。
今でこそ人気漫画家として活躍しているカメントツさんだが、漫画家になる前は路上生活を経験したこともあるという。なぜ路上生活をすることになったのか。どのようにして仮面を付けた漫画家「カメントツ」が誕生したのか。話を聞いた。(全4回の3回目/4回目につづく)
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「ルールのないところに行った方がいい」自由でハッピーだった中学校生活
――小学校卒業後は、私立の中学校に進学したそうですね。
カメントツさん(以下、カメントツ) 僕の地元は、公立中学校がすごく荒れていて。「先輩に挨拶しろ」というような秩序型の不良が多かったんですけど、「地元の中学校に行くとめちゃくちゃいじめられるだろう」と心配してくれた当時の担任の先生が、私立の中学校への進学を勧めてくれたんですね。「そういうルールのないところに行った方がいいよ」と。
それで中学からは私立で、帰国子女が多く集まる学校に通うことになりました。
――中学生活はどうでしたか。
カメントツ おかげで、とにかく自由でハッピーな学生生活でしたね。「変なものを受け入れる度量」が完全に出来上がっている学校で、服装も髪型も自由だし、犯罪行為とガムの持ち込み以外はほとんど校則がなかったので、僕には合っていたんだと思います。
漫画を描くのが楽しくなった高校時代
――漫画を描き始めたのはいつ頃からなのでしょう。
カメントツ 本格的に描き始めたのは高校生の時です。「漫画を描くのが楽しい」と思ったんですよね。そこでようやく、会話には流れがあるということや、何かを伝えるためにはどういう構成で伝えればわかりやすいかを学んだんです。
「あ、ここ場面転換だから風景を1コマ入れないと読者はわかりづらいな」「えっ、これ会話も同じことだぞ」みたいな(笑)。
あとは、しんどい時やつらいことが起きた時はいつも脳内に逃げ込んでいたので、空想上の友達がたくさんいたんです。

