――いわゆる「イマジナリーフレンド」というやつですね。
カメントツ そうですね。子どもの頃のイマジナリーフレンドって、だいたい既存のヒーローやキャラクターだったりして、僕の場合は『クレヨンしんちゃん』がいたりしたんですけど。
もともと、そういうイマジナリーフレンドを頭の中に登場させて物語を作ったり、展開を作るのが好きだったんです。
例えば気に入っているイマジナリーフレンドについて「最近、ちょっと仲良くなりすぎてるから一回ケンカをしたことにしよう」と妄想したりとか。そういう経験が今、漫画を描いていることに繋がっていると思います。
「これを何かで使いたいな」短大の卒業制作でマスクを作り…
――高校卒業後、短大に進学し、デザインを専攻したそうですが、なぜ漫画を専攻しなかったのですか?
カメントツ 名古屋造形芸術大学(現・名古屋造形大学)の短大部に進学したんですが、高校生当時は思春期だったので「イラストとか漫画を描く奴はダサい、オタクである」と思ってたんですよね。
「デザイナーのほうが格好良くない?」とイキった結果そちらに進んだんですけど、結局漫画を描くのが好きなので、卒業制作で漫画を描きました(笑)。そういう僕が一番ダサいです。
卒業制作では、漫画に登場するヒーローのマスクやグッズも作ってプレゼンテーションしたんです。1つのコンセプトに合わせてプロダクトアートを作ったり商品展開をする、デザインをテーマにしたプレゼンだったんですけど。
その時に作ったマスクが卒業後もずっと家にあったので、「これを何かで使いたいな」と思っていた時期に、2ちゃんねるのオカルト板で「廃墟に突撃スレッド」みたいなスレッドが立ったんですよ。
――もしかして、そのマスクを被って廃墟に突撃したのでしょうか。
廃墟に仮面で突撃する「カメントツ」誕生秘話
カメントツ そうです。「俺、突撃してくるわ」みたいに書き込むと、みんな疑り深いので、実際にそこに行っている証拠として「自撮りしろ」と言われるんですよ。だからヒーローマスクをかぶって自撮りをしたら、それが結構ウケてみんなが「行け行け、がんばれ」と応援してくれたんですよね。
そこで、廃墟に仮面で突撃することから「カメントツ」という二つ名が付いて。それをいまだになんとなく、ペンネームとして使っています。
――廃墟に突撃をするなかで、怖い経験をしたりしたことはなかったのですか。
