2026年は、のんにとって記念すべき「ダブルアニバーサリーイヤー」だ。能年玲奈としてのデビューから20周年、そして「のん」としての活動を始めてから10年という大きな節目を迎え、9月15日にはその激動の歩みを綴った評伝『のんフィクション ヒーロー誕生』(著・小松成美)が発売される。
9月17日からは、自身初となるシリーズ続編の主演ドラマ『幸せカナコの殺し屋生活2』(DMM TVにて配信)がスタート。さらに、自閉スペクトラム症の兄を持つ妹を演じ、家族のあり方を優しく問いかける映画『平行と垂直』に出演するなど、表現者として新たな挑戦を重ねている。
そんなのんが『週刊文春』2026年9月3日号の巻頭グラビア「原色美女図鑑」に登場。今回は、“自然とのコラボレーション”をテーマに、築100年を超える古民家や緑あふれる夏の土手を舞台に、のんの力強さとピュアな魅力が共存するみずみずしい表情を切り取った。
並々ならぬ覚悟で挑んだ映画『平行と垂直』の役作り、共演した安田章大から受けた計り知れない衝撃、そして彼女を突き動かす「好き」という信念と未来へ描く野望とは? 誌面には掲載しきれなかった熱い想いを、未公開カットとともにロングバージョンでお届けする。(全2回の2回目/最初から読む)
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生半可な気持ちでは引き受けられない…『平行と垂直』と真剣に向き合った
――『平行と垂直』は、自閉スペクトラム症の兄・大貴と、その妹・希の物語です。希が恋人にプロポーズされ、結婚に向けて動き出したことで、きょうだいの関係性にも変化が訪れます。とても静かに心に染み入る温かい映画ですが、障がいを持つ当事者として、そしてその家族としてどう生きていくかを問いかける作品でもあります。
のん 希役としてオファーと脚本をいただいた時、とても素敵な物語だなと胸を打たれました。ただ、「生半可な気持ちではお引き受けできない」とも感じたんです。『平行と垂直』は、大貴を演じた安田章大さんと原案・脚本担当の山野海さんが一から育ててこられた企画。さらに小林(聖太郎)監督と企画プロデュースの佐藤現さんも加わって、皆さんがすごく大切に大切に温めてきた物語です。
だからこそ、私も真剣に向き合わなくてはと思いました。「こんな描写があったら、より素敵かもしれません」「このふたりには、こうなってほしいです」といった願望を、思いつくままにバーッと箇条書きにしてお伝えしました。
