――即答で。

のん はい。表現という仕事をしているくらいなので余計にですけど、自分の「好き」を見失ったら、何のために生きているんだろうと思います。どんな表現も受け取ってもらうために、楽しんでもらうためにやっているけれど、それが「見る側」中心のものになってしまったら、「じゃあ私がやらなくてもいい。誰でもいいんだ」という答えになってしまうから。私自身もちゃんと「好き」を追求して、表現を開拓していきたい。その意識を常に大事にしています。

――前回の原色の取材で「のんさんにとって一番幸せなことは?」とお聞きした時、「仕事で褒められること」とおっしゃっていました。やっぱり「好き」を表現して、それを受け取ってもらえることが何よりの喜びなんですね。

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のん そうですね。「あの作品、よかったね。すごく好きだったな」と言われるのが何よりも嬉しいです。

前回の「原色美女図鑑」のんさん(撮影=マチェイ・クーチャ)

――先ほど、マネージャーさんからも「ドラマの撮影がない日も創作活動に打ち込んでいる。お休みもなかなか取らないくらい、とにかく仕事が好きなんです」と伺いました。

のん なんだって~!? 私は何とか休日をもぎ取ろうとしているのに!!(マネージャーさんに向かって、手でもぎ取るジェスチャーをしながら)

――あれ、食い違いがありましたか(笑)。

のん あはは(笑)。仕事が幸せっていうのは本当ですし、これからもきっと変わらないです。やっぱり私、生活の方が得意じゃないから。なくなってくれたら楽なのになって思うくらい。面倒くさいじゃないですか、生きていくのって。

――大変ですよね。掃除も洗濯も料理も税金やら何やらの手続きも、生活って実はスキルが要る。「普通」に生きることのままならなさを感じます。

のん ですよね。でもみんながやっていることを自分だけサボるわけにはいきませんし……。全部放棄していたら、どんどん浮世離れしていっちゃう。

――生活も、弱点を補い合い、助け合いながらやっていきたいですよね。まさに『平行と垂直』で描かれていることそのものです。

のん 本当にそう思います。