この、県職員が議長・副議長らのパーティー券を買っていたという構図は覚えておいてほしい。

藏内氏をめぐる忘れられない名言&迷言

 さて、一連の報道を読むと、早くから名前が登場する人物がいる。藏内勇夫・県議会議長(当時)である。後に「福岡県議会のドン」と全国に知られる人物だが、7月の金銭授受告発で突然現れたわけではない。

 藏内氏をめぐる記事を読んでいると、もう一つ気になるものが見えてくる。「曖昧すぎる境界線」だ。その象徴が、藏内氏が力を入れてきた「ワンヘルス」である。人と動物、環境の健康を一体で考える取り組みだ。藏内氏は獣医師会の要職を務めながら、県議会議長としてもワンヘルスを推進。海外活動には県職員が同行し、どこまでが県議会の公務で、どこからが獣医師会などの活動なのか。その曖昧すぎる境界線も問題になった。

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 では、藏内氏をめぐる忘れられない名言&迷言を紹介しよう。

 5月、県議会が取材や撮影に事前承認を求めるルールを検討していたことが発覚。議会事務局は当初、「蔵内議長から指示を受けた」と説明した。

 ところが批判が高まると、藏内氏は、

「報道規制はとんでもない話だ」(5月23日付)

 とコメント。

 えー、ルール化の検討を求めたのは自分なのに!

 議会事務局からは「議長のイメージを誤解していた」(同)という、これまた迷言が飛び出した。どこまでドンに気をつかっているんだ。あるベテラン県議は一連の対応を「ワンマンショーを見ているようだ」(同)と評した。

 そして7月、「議長・副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑」が飛び出す。元県議会議長の吉松源昭氏が、自民党県議団の幹部らに現金を渡したと告発。証言では、議長になるための調整などを巡って支払った現金は計2750万円。

 ここで、先ほどの県職員によるパーティー券購入を思い出してほしい。名指しされた県議側は金銭授受を否定しているが、約270本の記事を通して読むと、浮かんでくる言葉がある。