――触診したときに医者の顔つきが変わった感じはありましたか。

寝り子 ありましたね。私は直腸がんなんですけど、すぐ触れるところにがんがあったこともあり、指で触った瞬間に「これは」って分かったんだと思います。

 その時は、「良性か悪性か分からないけど、明日再検査しないとゴールデンウィーク明けになってしまうから、仕事を休んででも明日必ず来て」と強く言われました。

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「素人から見ても絶対にポリープじゃない」医者から大腸がんを告知されて…

――翌日、また同じクリニックに行かれて。

寝り子 はい。そこで腫瘍を内視鏡で見たら、素人から見ても絶対にポリープじゃない、めっちゃ凶悪な顔つきなのがわかりまして。

――自分の目で見ても「これはがんじゃないか」と。

寝り子 そこで病理検査はできなかったので先生たちも気を遣って言いませんでしたけど、自分の中ではもうそこで「がん」があると確定した感じでした。

 で、そのまま紹介状をもらい、ゴールデンウィーク明けに大きい病院を受診して告知されたという感じです。

――告知直前のゴールデンウィークは何をされてたんですか。

寝り子 東京に行く予定だったんですけど、体調が悪くて歩けなくなっていたので、近場で過ごしました。

 気分的には“最後のゴールデンウィーク”くらいのつもりで、「今年の桜が最後だったのかな」とか、いちいち考えちゃって。神社に行ったときも、無理やり母に健康祈願のお守りを買ってもらったりしました。

 かといって、大腸がんの知識を入れれば入れるほど本当になってしまう気がして、調べることもできず、現実逃避していた感じです。

 

「ドラマの中の話みたい」大腸がんを伝えた時の家族の反応

――ご両親にはいつ伝えたんですか。

寝り子 告知をされた後に伝えました。母は「ドラマの中の話みたい」と、呆然としていて。

 私は3姉妹なんですけど、後で姉から聞いた話によると、妹のいたコタツの周りが、妹の型をとったみたいにティッシュがこんもり置かれていたらしく、「ティッシュのもぬけの殻みたいになってたよ」と言われて。