32歳のとき、大腸がん「ステージ4」の告知を受けた寝り子さん(33)。がん発覚後からYouTubeチャンネルを開始し、登録者数は15万人に迫る。

 食べることが大好きな30代女性を襲った突然のがんについて、また、人生観の変化についてなどを聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く)

寝り子さん ©三宅史郎/文藝春秋

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がんが転移、医者からは「切除できない場合、一生抗がん剤になる」と…

――2025年5月、大腸がんのステージ4を告知されたということですが、治療方針はどんなものでしたか。

寝り子さん(以下、寝り子) 私のがんは大腸が原発のがんで、両方の肺と太ももの付け根、大動脈の近くのリンパに転移していて。

 治療としては、まずは切除なんですけど、リンパに転移しているがんは手術で取るのは難しい場所ということもあって、切除できない場合、一生抗がん剤になると説明を受けました。

――一生抗がん剤ですか。

寝り子 ただ、幸い主治医が、「あなたは若くて体力もあるから、なんとか切除する方向で考えたい」とは言ってくれているので、まずは抗がん剤で腫瘍を小さくして、切除できるところまで持っていく、というのが今の目標です。

 なので今も抗がん剤をしてますけど、治療の中で一番辛かったのは抗がん剤より、がんと分かっても何もできない期間で。

抗がん剤治療中の寝り子さん(寝り子さんのYouTubeチャンネルより引用)

「一番メンタル的に厳しかった」転移したリンパが炎症を起こして…

――「がんと分かっても何もできない期間」というのは、どういうことですか?

寝り子 告知を受けた翌日からペット検査とかCTとか、毎日ものすごく詰めて急いで検査をやってくれまして。それでも、どの抗がん剤を使うか見極めるために2、3週間かかったんですね。

 その頃は転移したリンパが炎症を起こしてしまって、杖を使ってなんとか歩くような状態になっていたこともあり、一番メンタル的に厳しかったです。その期間にどっと痩せました。