32歳のとき、大腸がん「ステージ4」の告知を受けた寝り子さん(33)。がん発覚後からYouTubeチャンネルを開始し、登録者数は15万人に迫る。

 食べることが大好きな30代女性を襲った突然のがんについて、またYouTubeをはじめたきっかけなどについて聞いた。(全3回の3回目/1回目から読む)

寝り子さん ©三宅史郎/文藝春秋

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日本でのベストな「標準治療」から外れる治療をするつもりはない

――抗がん剤治療中ということですが、ご飯は普通に食べられてますか。

寝り子さん(以下、寝り子) 抗がん剤中は食べられなくなる方が多いですが、私はステロイドを使っているからか、これまで経験したことのない食欲で、食べても食べてもお腹が減るんです。

 去年は痩せてしまって49キロだったんですけど、今は62キロ。完全に戻りました。「体力をつけているんだ」と言い聞かせてます(笑)。

――治療の基本は「標準治療」ですか。

寝り子 SNSをやってると「抗がん剤は悪だ」みたいな方も多いですし、DMでもいろんな治療を勧められますが、私は標準治療を頑張ろうと思っています。

「標準治療」という名前ゆえに、さらに上に「プレミアム治療」みたいなものがあるんじゃないかと勘違いしやすいですけど、標準治療は科学的にも効果が認められた、日本でのベストな治療なんですよね。なので、そこから外れる治療をするつもりはないです。

 

「お金はあの世に持っていけない」「貯金を着々と減らしてますね(笑)」

――がん発覚前は地元で経理事務をされていたということですが、今お仕事はどうされているんですか?

寝り子 がんの告知を受けた直後から検査とか治療で出社できなくなってしまったので、そのまま退職しました。今はYouTubeの収益と貯金でやりくりしています。

 ちょうど昨日、会社でお世話になった方が実家に花束を届けに来てくれて。辞めることになったのは残念ですけど、皆さんいつも温かく応援してくれています。