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二重石垣を迂回するように登り切ると、ようやく山頂の主郭に辿り着いた。
ここまでは斜面に遮られていたが、主郭は吹きっさらしのため、突風に煽られる。ここまで登ってきた側、北西だけ土塁のような高まりがあるが、それ以外の三方は曲輪の縁に何もなし。そのまま崖っぷちなのが不思議。
主郭からは登ってきた側の反対、南西にも道が伸びている。見下ろすとそこには、ギョッとする光景が待ち受けていた。
主郭の向こうは巨石天国
まず、ここまで城内で見てきたものとは明らかに異なる巨石。その隙間を抜けると斜面にさらに巨石、巨石、巨石。偶然か築城者の意図したものか。いずれにせよすんなり突入は不可能。城内側の立場からいえば、身を隠す場所が多く迎撃に最適である。
巨石群を抜けた先も、石垣やひとまわり小さな岩だらけ。しかも斜面の角度がさらにきつくなる。
強風に煽られながらだと、より危険度が増す。これを下から攻め上げるのは絶対に避けたい。
服部半蔵率いる「伊賀組」は、武田家の遺臣も引き連れつつ攻城。落としたのは、なんと日没後。夜襲をかけて落城させたというのだが、いかに忍者軍団とはいっても、この急斜面と巨石に守られた難関を闇夜に攻略するのは不可能だったのではないか。
南西の城端あたりには、わずかながらも石垣があり、直角に二度折れる食違い虎口の構造になっていた。その下の細い尾根も当然の如く急角度。
これは日中でも相当厳しそうだ。









