2026年12月末でセクシー女優を引退すると発表したMINAMO(26)が、9月14日に初の半自伝的小説『母の泥舟』(KADOKAWA)を上梓した。
そこで描いたのは、母への愛情と葛藤や、恐怖の対象だったという父の存在、そしてMINAMO自身の家族という枠組みへの居心地の悪さだった。一体なぜ小説に家族という題材を選んだのか。そして引退後の活動についても聞いた。(全5回の5回目/最初から読む)
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子供の頃からずっと母に私自身を見てほしかった
――小説『母の泥舟』を拝読しました。半自伝的小説ということですが、これまでMINAMOさんはお母さんについてポジティブに語られていましたが、今回はお母さんに対する葛藤、苦悩を描いています。これまではあえて言わなかったのでしょうか。
MINAMO 言わないというよりは、自分の中でもそうした思いに気づいていなくて。2023年にフォトエッセイ『惑溺 MINAMOフォトエッセイ』を出したんですが、その時に母について書いて、自分の中の母に対する気持ちに気づきました。
――ただ『惑溺』でもお母さんについては、割とポジティブに書かれています。
MINAMO そうですね。これまで私は母よりも父に対してネガティブな気持ちが大きかったんです。母は私からしたら、ずっと味方でいてくれた人だと思っています。
それでも10代までは、母の中で私に対して「こうなってほしい」というものがあったんです。私はそれを理解していたし、母の思いに応えたいとも思っていたけれど、私にはできないことが多かったので、それに応えられなくて。そこで負ってしまった傷、できてしまった溝はあります。
子供の頃はずっと母に私自身を見てほしいという気持ちがありました。生活面ではもちろん面倒を見てくれてましたけれど、本当の私について理解しようとしなかったと、母本人も言っていました。
ただ私を育てるのは、両親としてもすごく大変だったと思います。とにかく自分の興味ないことは、本当に手をつけない子だったので。勉強も国語は好きだったけど、もう算数とかは全く手をつけない。授業中も話を聞いていない感じでした。
母は本当に普通の娘でいてほしかったんだと思います。小学校の提出物は一切、出してこないし、宿題も全然やらない。学校に行ってもいつも忘れ物をしている。そんな子供がいたら頭を抱えますよね。しかも初めての子供じゃないですか。結構悩んだんじゃないかなって思います。

