日本に来る前、もともと勉強していた料理を仕事にしたい

――お寿司まで握っているとは驚きました。もともと料理がお好きだったのでしょうか。

真楪伶 もともと高校では料理を専門に学んでいて、3年生ではベーカリーを専攻していました。授業が終わっても居残りして、夜10時頃まで中華や洋食、西洋料理を勉強していましたし、魚や鶏をさばく実習もしていました。

 その頃から、「いつか自分で考えたものを世の中に届けられたらいいな」という思いがあったんです。コロナ禍には、Uber Eatsのメニューをプロデュースするお仕事のお話をいただいたこともあって、「自分が考えたレシピを商品にする」という仕事に興味を持つようになりました。

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 そんな時、ご縁があってチーズケーキ専門店の方から「一緒にコラボしませんか」と声を掛けていただいたんです。その約2カ月後には滋賀県の工場へ行き、商品開発にも携わらせていただきました。

 自分でアイデアを考えて、それが本当に商品として形になり、食べてくれる人に届く。その過程が本当に楽しくて、「私は何かを作ることが好きなんだ」と改めて実感しました。芸能活動ももちろん大好きですが、それだけではなく、自分のアイデアを形にする仕事にもこれからどんどん挑戦していきたいと思っています。

©︎石川啓次/文藝春秋

――一番自信のある料理は何ですか。

真楪伶 かぼちゃスープです。私の秘密のレシピがあるので、これだけは自信あります。

 AKB48の衣装は細いから、太らないために現役時代からほぼ外食はせず基本は自炊していました。だから料理は今でも得意で、冷蔵庫にある食材を見せてもらえれば、それを使って一品作るのが好きなんです。

©︎石川啓次/文藝春秋

――卒業後は「真楪伶さんらしさ」を大切に活動されている印象があります。グループを離れてから、「元AKB48」という肩書きとの向き合い方に変化はありましたか。

真楪伶 卒業してまだ2年なので、「元AKB48」という肩書きは、私にとって今でも大切な財産です。その経験があったから今の私がありますし、隠そうと思ったことは一度もありません。

 ただ、それだけに頼り続けたいとは思っていないんです。もちろん印象に残りやすい強みではありますが、これからは「元AKB48だから」ではなく、「今の真楪伶だから応援したい」と思っていただける存在になりたい。その気持ちは、卒業した今は以前よりも強くなりました。