かつて日本中を震撼させた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」。凄惨な事件から約30年が経過し、刑期を終えて社会復帰を果たしていた元少年たちだったが、犯人のひとりであるCは2018年に再び殺人未遂事件を起こして逮捕された。更生とは程遠い元少年たちの現実に、世間は再び大きな衝撃を受ける。
しかし、再犯に及んだのは彼だけではなかった。犯行に関わった4人中3人が、出所後に監禁致傷や振り込め詐欺といった凶悪犯罪で再び逮捕されていたのだ。
一体なぜ彼らは更生できず、再び犯罪へと手を染めたのか。著者は事件の現場となった足立区綾瀬の街を歩き、当時の面影を残す場所や近隣住民の証言を追う。見えてきたのは、事件当時に少年たちを取り巻いていた異質な環境と、等身大の少年が「鬼畜」へと変貌した悲しい背景だった。
ノンフィクション作家の八木澤高明氏の文庫新刊『殺め家』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目)
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女子高生コンクリ詰め事件――犯人たちのその後
逮捕された他の少年たちもすでに全員が刑期を終えて出所している。少年Bは出所後、「俺の女を取っただろう」と男性に因縁をつけて、母親が経営していたスナックに監禁し、逮捕監禁致傷罪で再び逮捕され、二〇〇五年に懲役四年の判決を受けている。
主犯格の少年Aは二○○九年に出所したが、その後振り込め詐欺の容疑で逮捕されている。結局四人のうち三人が再び逮捕されるという事態を引き起こしているのだった。
