京浜東北線の新子安駅にやってきた。
新子安駅は川崎駅と横浜駅のおおよそ中間にある小さな駅だ。1日の乗車人員はだいたい2万人。だいぶ多いように思えるが、京浜東北線では下から3番目だという。首都圏は、人が多すぎるのである。
それはともかく、新子安駅はホームと地下道で結ばれている小さな駅舎が南側にひとつ。目の前には京急線の線路が通っている。すぐ脇には京急新子安駅もある。その先に少し歩けば国道15号、またの名を第一京浜(そして旧東海道)だ。そしてすべてを高架で跨いでいるのが、神奈川産業道路である。
なぜこの駅にやってきたのかというと、新子安駅の近くから沖合の埋立地までを結んでいた貨物線の廃線がある……という話を聞いたからである。
16年前に消えた「新興線」とは?
新子安駅前から第一京浜を渡り、産業道路の高架下を少し南に歩く。そこにある階段を上ると産業道路に沿った歩道に通じている。そこで首都高横羽線と並行するナゾの線路を跨ぐのだ。
東海道線は、あまりにも列車の数が多い。かつてのように西に向かう特急列車がバンバン走っているワケではないけれど、首都圏きっての通勤路線であることに変わりはない。
同時に東海道線は東西を結ぶ物流の大動脈でもある。だから貨物列車だって走らねばならない。そこで大正時代に鶴見~桜木町間を別ルートで結ぶ貨物支線、通称“高島線”が設けられた。

