フィジーク選手として活動する松本夏さん(25)。鍛え上げた肉体を競う競技で活躍する一方で、男性の胸が女性のように膨らむ「女性化乳房」という症状を抱えている。
インスタグラムで女性化乳房であることを公表して注目されている彼に、胸の異変に気付いたきっかけ、女性化乳房がドーピングの副作用と見なされることの苦悩、症状を軽減するために取っている行動などについて、話を聞いた。
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「自分の乳首をガッツリ見てみたら…」
――現在、胸の状態はいかがですか。
松本夏(以下、松本) 10か月前くらいの気になり出した時に比べると、落ち着いてはいます。というより、痛みや違和感に慣れてしまった、というほうが正しいかもしれません。
――張りや大きさも変わらない感じですか。
松本 ちゃんと比べているわけではないですが、おそらく変わってないんじゃないですかね。
――女性化乳房になっていると自覚されたのが10か月前とのことですが、どういったきっかけで気づかれたのでしょう。
松本 ちょっと言いづらいんですが、もともと乳首が感じやすくて。ふざけて人に触られたり、なにかに当たって擦れるとくすぐったいというか、ビクッとなるほうだったんです。でも日常生活で特段困ることはなかったので、そこまで気にしていなかったんですが、ある時シートベルトをしていたら、これまでにないくらいモゾモゾするようになったんです。
そんな感覚が数週間続いて、久しぶりに自分の乳首をガッツリ見てみたら、なんだか膨らんでいたんです。
――日頃からトレーニングをされていて、ましてやフィジークの大会に出ているとなれば、毎日のように鏡で自分の体を見るわけですよね。
松本 一応毎日見てはいたんですけど、気づいた時には今の状態でした。目に見えていきなり変化したわけではなく、徐々に徐々に膨れ上がってきたんだと思います。
――自分で触ってみて、「これは乳房だ」的な感覚はありますか。
松本 正直、胸筋ではあると思っているので、よく分からないですね。でも、しこりみたいなものは間違いなくあって。そこを押すと、やっぱり痛みはあります。
