――気にせずできるのは、脚のトレーニングくらいですか。

松本 そうですね。脚だと体に当たらないですから。でも、上半身のトレーニングに制限がかかっているのは結構致命的ですよね、フィジーク選手としては。

――どう折り合いをつけていますか。

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松本 この半年くらいは満足したトレーニングはできてないですね。できることを探して、極力胸に刺激の少ないものをやったり、逆に女性化乳房を少しでも目立たなくさせるために、胸のトレーニングをたくさんやっています。

 

――バーが使いにくいとなると、腕立て伏せのような自重トレーニングが中心になるのですか。

松本 腕立てはやりますね。あとペックフライという両腕を体の前で閉じたり開いたりする種目があるんですけど、あまり乳首に擦れたりしないのでやっています。ベンチプレスができない分、バーが固定されているスミスマシンを使って、乳首じゃなくて鎖骨あたりにバーを下ろす工夫をしています。

医師から「女性ホルモンが多い体質だ」と…

――改めて、女性化乳房になる恐れがある行動として、どんなものが考えられますか。

松本 先ほども言った、減量後のリバウンドからの暴飲暴食ですね。あとは、減量中ずっと睡眠障害で寝られない日々が4か月くらい続いていたので、そういうストレスだったり、筋トレのしすぎも考えられます。

――筋トレのしすぎも原因に。

松本 唯一、病院の先生に言われたことで覚えているのが、僕が女性ホルモンが多い体質だということでした。トレーニングをすると男性ホルモンが増えるんですけど、ホルモンって男性ホルモンだけが増えるということはあり得なくて、女性ホルモンも連動して増えるらしいんです。

 僕はそもそも女性ホルモンのスタート値が高かったから、筋トレを始めて副次的に女性ホルモンも増えて、それが突出して出ちゃったと。言われてみれば、体毛も薄かったりして「ああ、なるほどな」って。

――減量後に暴飲暴食に陥ったのは、大会に備えて過度なダイエットをしていた反動ですか。

松本 そうですね。1、2週間で15キロくらい増えちゃうくらい暴食しました。それもドーナツやハンバーガーとか、ジャンクなものばかり。ハンバーガーは1日に20個くらい食べてましたね。もともと食べるのが好きだったので、激しい爆食を毎日のようにしていました。

――ハンバーガーって20個も食べられるものですか。

松本 これが食べられちゃうんですよ。胃のキャパというより、もう脳が完全にバグってるんで。

――その状態から、どうやって食欲をコントロールできるように?

松本 自然と落ち着いてきますね。やっぱり、減量中のクリーンな食事が恋しくなってくるんです。女性化乳房の一番の原因って、多分ストレスだったんじゃないかなって。睡眠障害、暴食、オーバートレーニング、すべてをひっくるめて、ストレスからなったものなのかなと、僕は思っています。