――最もストレスが激しかったのは、昨年だったと聞いています。

松本 去年の9月、10月、11月と、3か月連続で毎月大会に出ていたので。結構プレッシャーとかもありましたね。

――フィジークの大会は身長別でクラスが分けられているそうですが、体重制限はないのですか。

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松本 ないです。でも、結果を残すために筋肉の見栄えをはっきりさせるには、仕上がりの体重は少ないほうがいいので。

――寝不足になったのもプレッシャーから?

松本 コンディションを気にしすぎて眠れなくなりました。あとは空腹がつらくて寝れなかったり。それで「明日が来るのが怖い」みたいにもなって。

 普段より倍は活動量を増やさないと絞れないので、毎日筋トレに追い込まれて、歩く量を増やしたり、空き時間はランニングしたり。そういうのが本当にストレスで、寝れない日々が続いていましたね。

 

SNSで発信すると「吸いたい」「揉みたい」などのDMが…

――インスタグラムで女性化乳房のことを発信されていますが、どんなコメントが寄せられますか?

松本 共感や肯定してくれるコメントは多かったですけど、やっぱり僕が予想していたとおり、ステロイド関係、ドーピング関係の批判や疑いの声はすごい来ましたね。

――先ほどの「ガイノじゃないの?」というような。

松本 「ガイノじゃないの?」というよりも、もうほぼ断定ですね。「この人は薬やってます」とか、X(旧Twitter)で僕のことを書いて「こういう人にはなるな」みたいなこと言われたり。

――同業者、同じ界隈の人が書き込んでいる可能性も?

松本 かもしれないですね。僕がSNSに女性化乳房のことを載せたきっかけは、ステロイドを使っていると一括りにされる業界の悪習を取っ払いたかった、というのがあって。それとSNSで活動している以上、数字を取りたいとも思っていました。だからドーピングを疑われるのは当然だったし、だからこそ発信し続けないといけないなって。

――大会ではドーピングのチェックはあるのでしょうか。

松本 ドーピングは禁止されていますが、検査はないですね。

――だからこそ、疑われやすい立場になってしまう人もいる。

松本 難しいですけど、いざ薬物チェックをされたら、陰性だという自信はあります。やってないですから。なので、「逆に調べてくれ」っていう感じです。

――ドーピングを疑われる以外に、ネガティブなメッセージが届くことは?

松本 ありました。DMで、50代か60代くらいの男性が自分の胸の写真を送ってきて「僕はどうですか?」「いけますか?」とか。あとは「吸いたい」とか「揉みたい」とか。

 基本答えることはなにもないので、コメントは返さないようにしています。

写真=石川啓次/文藝春秋

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