家族、職場、友人などの反応は…「笑ってくれたほうが良い」
――発信を始めてから、フォロワー数は増えましたか。
松本 よく聞かれるんですけど、女性化乳房がきっかけで増えたのは、インスタグラムのフォロワー1.2万人のうち3000人くらいです。再生はされても、「この人を応援しよう」とはならないのかなと。ただの情報として見る人が多いんだと思います。
――ご家族の反応はいかがですか。
松本 この間、久しぶりに実家に帰ったら、母にコメントの話をされました。僕のSNSを全部フォローしているので、「吸いたい」とか「舐めたい」とか、ヤバいコメントがあるのも知っていて、ちょっと心配されましたね。
――お母さんは、症状そのものを心配されたりは。
松本 何も心配してないですし、笑うわけでもなく、「ちゃんと病院に行っているなら好きなようにやれば」という感じです。友達の反応と変わらないですね。
――インフルエンサーとして活動する一方で、専属ドライバーの仕事もされているそうですが、シートベルトしなきゃいけないから大変そうですね。
松本 痛すぎて声が出ることもあるんですけど、周りが笑ってくれるんで、それは意外とありがたい反応です。
――笑われると救われますか。
松本 救われます。なんなら、そういうものであってほしいと思ってます。逆にすごく心配されると、答えづらいというか。病気なので難しいんですけど、僕としては笑ってほしいですね。
YouTuberのぷろたんさんと仲が良くて、週に3回くらい一緒にジムに行ってるんですけど、そこでも女性化乳房の話をしていて。僕、ひどいときは「乳首」っていうワードを聞いただけでも感じちゃうんですよ。誰かが発した言葉を聞いただけで、ビクってなるくらい。そういう話をして、めちゃくちゃ笑ってもらったり。
――それは女性化乳房になってからですか。
松本 そうですね。いっそのこと乳首に全振りしたほうがいいな、と自分の中で無意識に思った瞬間が多分あって。前々からいじられることもあったし、感じやすいっていうのも周りに言ってましたけど、心のどこかで恥ずかしい部分があったんです。でも女性化乳房になってから、すべてが解放されたというか。もう、名刺みたいなものですね。
――心配そうにされるのが反応として一番困りますか。
松本 以前、ある番組の撮影で、作家さんが僕の女性化乳房の話をすごく気に入ってくれて。「現場でもその話をしてほしい」と言われたので、目の前にいる女の子に話したら、「あ、大丈夫ですか」「胸の病気大変ですね」って空気が凍った感じになってしまって。
笑ってくれたほうが良かったんですけどね。僕もリアクション取れますし。ガチで心配されると、やっぱり反応が困るんです。乳首ってセンシティブな話でもあるから「触れちゃいけない」「聞いちゃいけない」って空気がすごく出て、現場が気まずくなってしまうんです。もちろん心配してくれるのはすごくありがたいことなんですけど、もう少しオープンに話せるといいなって思います。
