――痛みや敏感さは、日によって違いますか?
松本 日によって、時間によって、全然違います。原因は不明なんですけど、朝は痛くないけど夜は痛いとか、筋トレの後は痛くないけどその前は痛いとか。同じ行動を取っていても痛くないときと痛いときがあります。
――手術で治す道もあるそうですね。
松本 行き着くところは手術らしいんですけど、僕はもうちょっと経過を見たいですし、なんだかアイデンティティになっている部分もあるので、せっかくのものを切除したくないな、と。
――愛着が?
松本 もちろん治したいですよ。治したい願望のほうが強いですけど、切るところまでは、正直まだ決心できないですね。フィジークをやっているので、体に傷跡が残るのもありますし。
「僕の存在が、女性化乳房の人たちのモチベーションになれればいいですね」
――今年も大会に出られるそうですが、女性化乳房になってから初めての大会ですよね。見られることへの抵抗はありますか。
松本 特に気にしてないです。ちょっと恥ずかしいとか、人より目立っちゃうなとかはありますけど、何も考えてないようにしています。
でも、注目されるのは逆にラッキーとも思っていて。一般のお客さんに「あいつ乳首ヤバい、絶対ステロイドやってるじゃん」って思われても、それがまた注目になって話題になるかなと。どっちに転んでも、僕の中ではもはやプラスでしかないというか。
こうやってオープンに話せる機会はあまりないので、今日はありがたいです。女性化乳房が注目されることは、僕にとっても生きやすくなりますし、同じような悩みを持ってる人もモチベーションになると思うので。発信して良かったなと心から思っています。
――悩んでいる方々へ、伝えたいことはありますか。
松本 筋トレをしている人向けになりますが、せっかくいい体を作っているのに、乳首が原因で服が脱げなくなってしまった人たちには、僕の投稿で、自信を持って服を脱いでいるところに感化されてほしいなと思います。乳首だけじゃなくて、筋トレをしていること自体が素晴らしいことなので、もっと自信を持ってほしいです。僕の存在が、女性化乳房の人たちのモチベーションになれればいいですね。
写真=石川啓次/文藝春秋
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