――外も中も危険。

大島 フロントに助けを求めようにも部屋に電話もないから、ジャンケンして負けた方がフロントにダッシュすることにしたんです。で、石本が負けたので、ドアをバッと開けて石本が猛ダッシュして。追いかけられましたけど無事にフロントに着いて、警察が呼ばれて、その男は連れて行かれました。

 朝起きて向かいの部屋を覗いてみたら、銀紙の上に白い粉が盛ってあって、その横にナイフが置いてあったんですよ。「これ一緒にやろうってことだったのかな?」なんて石本と話して。「しかし警察はなんでこれを残していくんだよ」と、そっちのほうが怖かったですよ。

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――ヒッチハイクができない地域もありましたよね。

大島 コロンビアからパナマに行くところが、ジャングル地帯で道がないんですよ。当時勢力を伸ばしていた共産ゲリラが制圧していて、完全に通れない状態で。「飛行機を使え」と言われたんですけど、「それじゃチャレンジの意味がないから絶対イヤです」と。

 車がダメならって、貨物船や旅客機のヒッチハイクを毎日頼みに行きましたけど、1週間やってみてもダメで。心が折れて、悔し泣きしました。ホテルでも事件があったし。

隣の部屋の男性に「おちんちん見せて」と言われ…

――どんなことが。

大島 海沿いの安いホテルに泊まっていたら、隣の部屋のガタイのいい男性に「一緒に部屋で飲まない?」と誘われて。お金がないと言ったら「いらないから」と。部屋で飲んでいたら、「女の子を呼んで飲もう」となって、呼んだ女の子が「声が低くて短髪で腕太いんだよね」と言い出して、怪しい感じになって。

 そしたら石本が「いけね、忘れ物した」って、僕を置いて1人で逃げちゃったんですよ。

アメリカ大陸縦断中、現地の人に家でごちそうになることも何度もあった

――相方に逃げられてしまった。

大島 僕1人残されて。そうしたら男から「おちんちん見せて」と言われて、僕もどうかしてたんですけどパッと見せた瞬間にムギュウって掴まれたんですよ。「あ、これは絶対にないな」と思って、「ちょっとトイレに行ってきます。また戻ってきます」と言って、ドアを開けた瞬間にもう1人同じタイプの人が入ってきたので、慌てて自分の部屋に逃げ込みました。

 後から知ったんですけど、髪飾りを片側に寄せてつけている人は「そっち系」という合図だったみたいで、たしかにそうだったなって。