昭和40年の真夏、オーストラリアのワンダ・ビーチで15歳の親友2人が消息を絶ち、凄惨な半埋の遺体となって発見された。

 2人が残した不可解な行動と、遺体から検出された男の体液。暴行目的による残虐な凶行であることは確実視されたものの、目撃証言は交錯し、犯行現場となった砂丘は沈黙を守ったまま捜査は難航を極めていく。

 本稿では、事件の深層へと足を踏み入れる。捜査線上に浮上した数々の「不気味な容疑者たち」と、警察の前に立ちはだかる決定打の欠如。犯行後に忽然と姿を消した「人でなし」の正体とは誰なのか?

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 鉄人社の新刊『知ったら最後、夜眠れなくなる 世界の未解決ミステリー68』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目)

写真はイメージ ©getty

殺された2人の15歳少女

 2人は砂に半ば埋められ、互いに絡みつくような格好で横たわっていた。マリアンヌは右側を下に、左足を曲げた状態。クリスティンはうつ伏せで、頭がマリアンヌの足裏に触れていた。

 顔には引っかき傷が残り、現場で確認された34メートルに及ぶ引きずり跡が、激しい抵抗を物語っていた。