ドラマ『ストーカー・誘う女』でキャラクターの激しさが注目の的に

――雛形さんは俳優としても数々のドラマに出演されていますが、特に思い出に残っている作品はありますか。

雛形 『ストーカー・誘う女』(TBS系)はものすごく反響がありました。

――雛形さんは陣内孝則さん演じる森田柊志にストーカーをするミチルを演じました。当時はまだストーカーという言葉自体も、一般的ではありませんでした。

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雛形 そうですね。あまり一般的ではなかったと思います。大映テレビが作っていたこともあって、ちょっと派手な作品でしたね(笑)。当時は放送しながら撮影していたので、反響を受けて「こういうこともやりたい」「こういうことも取り入れたい」と内容がどんどん激しくなっていきました。

 それに合わせて取材もどんどん来るんですよ。それまでのドラマは、始まる時に取材をしていただくことが多かったんですが「放送途中でもこんなに取材が来るんだ」というぐらいたくさんの取材をしてもらって。「そんなにみんながこのドラマを見てくれているんだ」と感じました。あれほど注目してもらったのは初めてだったと思います。

©志水隆/文藝春秋

――役のイメージが強すぎて、実際の雛形さんまで同じような人だと思われることはありましたか。

雛形 さすがにそれはなかったですが、あまりにもキャラクターが激しくて面白かったので、『めちゃイケ』のスタッフさんが「これでコントをやろう」と言って、すぐ『めちゃイケ』でコントになりました。ドラマを放送している間に、同じミチル役でコントをやっていましたね(笑)。

問題作と言われた『聖者の行進』で難しい役柄を好演

――雛形さんの出演作でいえば、野島伸司さん脚本のドラマ『聖者の行進』(TBS系)も印象深い作品です。

雛形 『聖者の行進』は、実際にあった話を基にノンフィクションの部分とフィクションを混ぜて作っていました。実際にあった事件、裁判などの資料をたくさんいただいてから脚本を受け取ったんです。原作がある作品は経験していましたけど、実際に起きた事件の情報を受け取ってから演じるというのは初めての経験でした。

――ドラマ放送中はかなり抗議もあったとも聞いています。

雛形 暴力的な場面も多くて、毎週のように誰かが傷ついて、劇中で失明してしまう子もいました。そういう大きなことが起こるたびに、ものすごく抗議を受けていました。最終的に裁判に負けてしまうという結末も、実際の出来事に基づいたものだったんですが、そこへの反響も大きかったですね。問題作と言われましたけれど、すごく考えさせられる作品でした。