――雛形さんの演じた水間妙子も難しい役でした。
雛形 軽度の知的障害がある役で、分かることと分からないことがあるんです。性的虐待を受けても「これは人に言ってはいけないことをされている」という認識がある分、ずっと周囲に言えない。結局、妊娠するまで周りに言えない子なんです。軽度だからこそ、そうなってしまう。その部分を最終回近くまで演じて、すごく考えさせられました。
――女優として、自分の中で最も大きかったドラマはどの作品になりますか。
雛形 『聖者の行進』は、自分の中では本当にいろいろ考えて演じたので、役者としては大きかったです。一方で、反響として一番大きかったのは『ストーカー・誘う女』。世の中の人に「女優としての雛形あきこ」という印象を持ってもらった作品ですね。
芸能界のカリスマたちの優しさ、華やかさに感動
――雛形さんはこれまで数々の有名人にお会いしてきたと思うのですが、会って感動した方ってどなたですか。
雛形 ビートたけしさん、タモリさん、明石家さんまさんといった「本当にいるんだな」と思うような人たちですね。でも、みなさんすごく優しいんです。私が子供だったから、余計に優しくしてくださったんだと思います。そうした姿を見て「すごい芸能人だけど、普通に人なんだな」となんだか感心していました。
――これまで共演した中で、特に印象に残っている俳優さんはどうでしょうか。
雛形 森光子さんですね。年齢を重ねていても、すごく少女のような方だなと感じてました。純粋なんだけれども、一方で座長としてしっかりしている。大人と少女の両方の部分を持っている方でした。
カリスマ性もものすごくあるのに、みんなに本当に優しくて、華やかで。舞台をご一緒して、1カ月稽古して、2カ月本番をやらせてもらったんですけど、最初から最後までずっと変わらなかったですし、近くで見させていただいて、自分も森さんのようにありたいなと思いました。
――森光子さんの少女っぽさは、どんなところに感じましたか。
雛形 新しいことにすごく興味を持たれるところですね。素直に「すごいわ」と言える。いろいろなものに柔軟で、興味を持っている。新しいものを取り入れることもたくさんされていたんじゃないかなと思います。
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