日本を動かす官僚の街・霞が関から“マル秘”情報をお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「霞が関コンフィデンシャル」。最新号から、ダイジェストで紹介します。
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11年ぶりの悲願
厚生労働省では、村山誠氏(平成2年、旧労働省)が、労働系では村木厚子氏(昭和53年、同)以来11年ぶりとなる事務次官に就任した。次官候補としては全くノーマークだった村木氏とは異なり、村山氏は「彼を次官にしなければ労働系のモチベーションが失われる」(省幹部)と囁かれていただけに、本格次官の誕生に厚生系幹部からも歓迎の声が相次ぐ。
働き方改革や労働時間規制の制度設計に携わった経験を持つ村山氏を待ち受けるのは、高市首相が掲げる「労働時間規制の緩和」。裁量労働制の適用拡大などが主な論点で、年明けの通常国会への労働基準法改正案提出を視野に入れる。「働いて働いて」の首相肝いりの案件だけに労働界などから警戒感が強まっており、3年目に入った同期の岸本武史労働基準局長(平成2年、同)とのタッグで取り組むことになる。
村山氏の後任として職業安定局長に就いたのは宮本悦子氏(3年、同)だ。出向先の愛知県では副知事を務め、労働畑ポストのほかに官房部局で人事担当を務めた経験もある。労働系は宮本氏以外にも女性幹部が続いており、「今後は労働系女性次官も増えそうだ」(労働系幹部)との期待も寄せられている。
一方、次官レースで村山氏の対抗馬と目されていた間(はざま)隆一郎氏(2年、旧厚生省)は厚生労働審議官に昇格。厚生、労働両省の合併に伴い設けられたポストで、厚生系次官が続いていた近年は労働系の筆頭ポストだった。間氏は保険局や年金局などの厚生系部局の取りまとめ役を務める。
間氏の優秀ぶりは周囲の多くが認めるところだが、他省庁幹部は「自尊心の強さが無用のあつれきを生むこともある」と話す。実際に「彼は功を誇りすぎる」と眉をひそめる永田町関係者もおり、村山氏の後釜として平成2年組で次官ポストを分かち合えるかどうかはまだ見通せない。
〈続きでは、医務技監ポストの去就についても語られています〉
※本記事の全文(約4500字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年11月号に掲載されています(霞が関コンフィデンシャル)。

