外資系コンサルティング会社に勤務しながら、芸能事務所に所属してアイドルを目指しているトランス女性のさらしな叶夏さん(22)。
インフルエンサーとしても活動する彼女に、幼い頃から抱いていた性の違和感、男の子でいることを望んだ親との衝突、体育の着替えやプールで苦労した小学校時代などについて、話を聞いた。
◆◆◆
緑の体操服は着たくなかった
――ご自身が女性だと認識したのは、いつ頃からですか。
さらしな叶夏(以下、さらしな) 3歳のときです。幼稚園に通っているときから、自分は女の子だという認識がありました。
――どういったことを通して「自分は他の男の子とは違う」と感じていたのでしょう。
さらしな 仲良くなって友達になる子が女の子ばかりだったり、遊びもおままごとだったり。いわゆる男の子がするような遊びとは違うことをしているなと自覚していましたし、その頃から自分の体に対する違和感も結構ありましたね。
――幼稚園の制服も女子のほうを着たがったり?
さらしな はい。体操服も、男子は緑で、女子がピンクと分かれていて。
――緑の体操服は着たくなかった。
さらしな そうですね。先生から男の子の輪の中に入るように促されることもありましたが、やっぱり女の子と遊びたかったですし、実際に女の子と遊ぶほうが楽しかったです。
――幼稚園の先生は、さらしなさんの気持ちに気づいていたと思いますか。
さらしな どうなんでしょう。当時はまだLGBTという言葉もなかったですし、まさか「女の子になりたい」と思っているとは普通は考えないでしょうから。おそらく、気づいていなかったんじゃないかなと思います。
――周りの女の子たちも、ごく普通に受け入れてくれた。
さらしな 幼稚園のときはトイレも男女一緒だったりするので、まだ違和感はありつつも、決定的ではありませんでしたね。
ただ、小学校に上がってからガラッと変わりました。トイレも着替えも男女で別々になって、自分が思っている感覚とのギャップに苦しむようになっていって。

