子ども時代は暗黒期…大揉めのランドセル選び

――ランドセル選びでは、えらく揉めたのでは?

さらしな ランドセルのときは、ものすごく揉めました。どうしても黒が嫌で普通に母をパンチしていた記憶もあります。でも、お母さんのほうが力が強くて、何もかないませんでした。

 

――嫌でたまらない黒のランドセルを6年間も背負わないといけなかったくらいですから、子ども時代は精神的にきつかった?

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さらしな 地元にいた18年間まるごとつまらなかったなと、今振り返っても思います。ただ、幼稚園で女の子たちと遊んでいたときは、楽しく過ごせていました。男の子から何か言われるようなこともなかったですし。

プールに放り投げられトラウマも

――小学校に入ってからの生活はどうでしたか。男女別が明確になって衝撃だったとのことですが。

さらしな 低学年のうちは、幼稚園の延長みたいなノリで女の子たちと遊んでいました。でも、男の子から誘われたら遊ぶことも全然ありました。鬼ごっことか、低学年の頃はまだ男女みんなで遊ぶことも多かったので。でも、小学校でも基本的には女の子と一緒にいましたね。

――体育の授業やプールは、特に男女の区別がはっきりしていて大変だったのでは。

さらしな すごくきつかったです。プールの授業は、1年生の最初の1回だけ参加して、それ以降はずっと休みました。当時の水着は、男子はパンツだけだったので耐えられなくて。それに、もともと水が苦手で。さらにスパルタな先生がいて、私がプールサイドでずっと泣いていたら、抱っこされてプールに放り投げられたんです。それがトラウマになってしまって、「もうプールの授業には絶対に出ない」と決めました。

性別を変更する前のさらしなさん (本人提供)

――水が苦手なのにプールに放り込まれたら、パニックになってしまいますね。

さらしな その日はプールの授業が終わった後、学校から脱走しました。泣きすぎて、そのまま校門を出て、近くの山に飛び込んで。

――ちょっとした事件じゃないですか。

さらしな 先生に見つかりました。それほど嫌だったのかということで、その日からは出なくてよくなりました。