外資系コンサルティング会社に勤務しながら、芸能事務所に所属してアイドルを目指しているトランス女性のさらしな叶夏さん(22)。

 インフルエンサーとしても活動する彼女に、小学校6年生から始まったいじめ、第二次性徴を迎えての苦悩、勉強や生徒会に打ち込んだ中学校時代などについて、話を聞いた。

学生時代のさらしなさん (本人提供)

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やんちゃな男子からいじめの標的にされ…

――小学6年生でいじめの標的になったと。やっぱり男子がからかってきたりするわけですか。

さらしな 「おかま」といった言葉でのいじめもありましたし、お楽しみ会みたいなクラスのイベントでグループに入れてくれなかったりとか。男女1人ずつでペアになりましょう、と言われても誰も組んでくれなかったり。

性別を変更する前のさらしなさん (本人提供)

――いじめてきたのは、昔から知っている子たちですよね。

さらしな 昔からやんちゃで、「気を付けたほうがいい」と言われていた子たちがクラスにまとまっていたんです。女の子たちとは仲良くしていたんですけど、いじめられているのを黙って見ていて、終わったら普通に話しかけてくる、という感じでした。

 先生には言っていましたけど、先生もクラスが崩壊していてどうにもできなかったようで、先生のほうが泣いていました。

「なんでいじめるんだろう、バカだなー」気にせずに勉強だけに集中

――お母さんには、いじめのことは話さなかった。

さらしな 言わなかったです。次第に「なんでいじめるんだろう、バカだなー」と思うようになって。言い返したりもしなかったです。呆れるくらい陰湿で言い返す価値もないなって。「言ったところで変わらないだろう」って悟ったところもありました。だから、相手も面白くなかったんじゃないですかね。

 

――いじめはどれくらい続いたのですか。

さらしな 10月から始まって、卒業するまでなので5か月間ぐらいです。でも、「卒業すればなんとかなる」って気持ちも一番大きかったですね。5か月耐えれば終わるし、地元の公立中学は厳しい校風で有名だったので、いじめてきた子たちも更生するんじゃないかなって。だから何を言われても気にせずに勉強だけに集中していました。