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この取材をしていると、どの犯罪者に関しても大概、同じように感想が返ってくる。
誰しも他人には見せない心の闇があるわけで、それは犯罪者に限ったことではない。明るく元気だった山地も彼の一面だったのだろう。
おもちゃ屋で働く女性と恋に落ち⋯
中学卒業後から働きはじめた山地は、アパートから歩いて五分ほどの場所にあるおもちゃ屋に足繁く通い、子供たちとカードゲームに興じたり、その店で働いていた女性と恋にも落ちた。
彼にとって安らぎの場所だったのが、おもちゃ屋である。その場所へと足を運んでみると、既におもちゃ屋は無くなっていて、学習塾へと姿を変えていた。塾の中では講師が、子供たちに勉強のアドバイスをしていた。
母親が働いていたスーパーも他のスーパーへと名前を変え、父親が働いていたと思われるパチンコ店も営業していなかった。山地が暮らしていた痕跡は急速に街の中から、消えてしまっていた。ただ街の商店街を歩いても、シャッターが閉まっている店が目につき、街自体がその姿を変えてしまったと言う方が正しいのかもしれない。
改めて、更地となった山地が暮らしていたアパートの場所へと戻った。何か彼の暮らした痕跡は無いかと思ったのだ。