指導教員が「早稲田時代の後輩」だった

MOBY もちろん、めちゃくちゃ使っていますよ! ちょうど来週アメリカに行く予定なんですが、国際学生証(ユネスコ推奨の世界共通の学生証)を申請したので、それを使って現地の美術館に学割料金で行くつもりです。

──大学院に通っているということは、20代の若者と話す機会も多いですよね。

MOBY そうそう。わが家は子供がいませんが、下手したら親子くらいの年齢差です。「SCOOBIE DO」が結成31周年だから、うちのバンドより若いっていう……。なんならクラスメイトの指導教員が僕の早稲田時代の後輩だったりしますから。

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──若者に混ざって学生生活を送るのはちょっと勇気がいりそうですが……。

MOBY もしかしたら裏で「アフロ」とかニックネーム付けられているかもしれないけど(笑)、意外と気にならないものですね。みんな仲良くしてくれますよ。「身体だけは気をつけてください」っていつも心配されています。

 クラスメイトには僕と同世代の女性もひとりいて、その方はシンプルに学び直しがしたいそうです。ほかにも、あらためて文学理論を学んでいる作家の方もいれば、学部からそのまま進学してきた子もいる。大学院に入る目的って本当にいろいろなんだなと実感します。

費用は毎月4万~5万円

──この頃、“大人の学び直し”や“リスキリング”に注目が集まっていますが、当事者としてどのように感じますか?

MOBY 個人的には、そのための仕組みとか具体的なやり方をもっと発信したほうがいいんじゃないかと思っています。これから少子化が進んで若者の数は減っていくんだから、きっと大学側としても大人が気軽に入学してくれたほうが好都合ですよね。

 働きながら大学院で学ぶことに対して、「大変そう」とか「お金がかかりそう」というイメージを持っている人が多いと思います。でもたとえば僕の場合、通常2年のところを3年かけて修了する制度を使っていて、それだと年間の学費が少し安くなるので50万円くらい。

 毎月4万~5万円だから決して安くはないけど、ちょっと良いパーソナルトレーニングに通う程度と考えたら、興味が湧く人もいるんじゃないかな。学割だって使えますし。それに修了要件は30単位だから、週に何コマか授業を受けるので十分です。

©山元茂樹/文藝春秋

──年齢を重ねた今あらためて学ぶからこそのメリットのようなものはありますか?