彼女が送ってきた「衝撃のLINE」

 房枝さんは、私たちのオーナーでもなんでもない。お金を出してくれたこともない。なんならカフェ納品時代にパンは半分タダのような形で渡してきたこともあって、これまでため込んできたモヤモヤが溢れてきます。

 ぶつけたい気持ちを抑えつつ、私は彼女に、日程は変えられないことを丁寧な文章で伝えました。申し訳ありませんと書きながら、なぜ私は謝っているのだろう、と涙が出てきました。

 そのころ下の子のイヤイヤが激しくて、私自身イライラしていたというのもあります。房枝さんには、この謝りのLINEは既読スルーされました。毎日返事を待っていましたが、やがて、それならそれでもういいや、と、吹っ切れた気持ちになりました。

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 試食会はおかげさまで大盛況でした。ベーカリーは内装も最終段階、いよいよオープン直前というころ、房枝さんからまたLINEが届いたのです。私たちの店についてまた何か物申すのかな……と構えながら読むと、それは驚くべき内容でした。

 房枝さんの過去の秘密を、私が言いふらしたのではと、長文で非難してきたのです。もちろん、私は誰にも話していません。というよりも、そんなこと、すっかり忘れていたのです。

 なぜそんな言いがかりをつけてくるのか、房枝さんに何があったのかと気にはなりましたが、冷静にやりとりできる気もしません。少し迷いましたが、夫に、房枝さんからのLINEを見せました。