独りじゃない人なんていないでしょ

会場からの質問 今回のトークイベントの「独りでおなじ空を飛ぶ」というタイトルがすごく好きでした。誰かと同じ空を飛んでいても、孤独そのものはなくならない気がしていて。お二人にとって、誰かと深く関わることは「孤独を埋めること」なのでしょうか? それとも「孤独を抱えたまま、隣を飛べる相手」を見つけることなのでしょうか?

紗倉 「何をもって孤独とするか」という定義自体、自分の中でもまだ最適解を出せていない部分ではあるのですが、亜和さんはどう考えていますか?

伊藤亜和さん ©末永裕樹/文藝春秋

伊藤 世間一般で「孤独を埋める行為」とされているような、誰かとご飯を食べたり、特に用がなくてもずっとLINEをやり取りしたりすることに対して、私はそこまで楽しみを感じられないタイプなんです。このタイトルを考えるときに思ったのは、そもそも「独りじゃない人なんていないでしょ」ということなんですよね。みんな誰かと一緒に飛んでいるように見えて、実は誰もが独りで飛んでいる。でも、だからといって全く違う世界にいるわけではなくて、「結局は同じ空を飛んでいるんだよ」ということを伝えたかったんです。

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