「長州と俺は3年間、口を利いてない」

「とくにあの頃、長州といちばんやり合ってた時でしょ。俺はもうその闘いに頭がいっぱいだから。お客さんがいっぱい入っている、イコールそれはいい興行で、俺はそこで自分がいかに目一杯闘うかが重要で、それ以外はなるべく耳に入れないようにしていた。

 当時、新日本のお金がどこかに流れているのかどうかとか、そういう話がいろんなところから聞こえてきた。でも、そんなの俺にとっては知ったこっちゃない。俺は長州との闘いに集中していた。

ライバルだった長州力氏 ©文藝春秋

 それは長州も同じ気持ちだったんじゃないかな? あの頃、長州と俺は3年間、口を利いてないからね。リング上で顔を合わせるだけだから。ある意味、新日本が盛り上がっているにもかかわらず、内部からはいろんなことが聞こえてくるなか、リング上の試合が唯一のストレス発散の場でもあったのかもしれない。俺と長州は本気でやり合う過激な試合だったけど、気分は最高だったからね。

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 いい汗かいたし、お客さんの反応はいいわけだから、やりがいはあるよね。あの頃、俺と長州が試合をすると、会場のあちこちで長州ファンと俺のファンが揉めてたんだよ。ホントにケンカしてるから、リング上から思わずそっちに目がいきそうになったことがある(笑)。

 リング上も熱かったけど、観客席も熱かったんですよ。それだけ熱い試合をしていたら、そりゃあお客さんは入るよ。会社としてはもう、もってこいのカードだったんだろうね」