4/6ページ目
この記事を1ページ目から読む
「お金よりも試合に集中したかった」
「でも、『これだけお客が入ってるんだから、俺たちのファイトマネーがもっと上がってもいいはずだ』とか考えそうなもんだけど、あの時はそういう気が起きなかった。自分が若かったっていうのもあるけど、お金はあとからついてくるもの、それより試合に集中したいという気持ちが強かったのかな。
今になって振り返るとね、俺と長州であれだけ熱い試合をして、あれだけのお客さんが入ってたんだから、もうちょっとギャラを上げてもらうように交渉してもよかったなと思ったりもするけど、時すでに遅しだね(笑)。それぐらいあの頃はリングに集中していたから」
そうしたなか、新日本の将来に危機感を抱いた数人の社員たちが、のちにクーデターと呼ばれることとなる社内改革に動き出す。経営権を握っていた社長である猪木と副社長の坂口征二、そして取締役営業本部長だった新間寿の退陣を迫り、それが実現しないのなら、新団体設立も辞さないというものだった。