毎晩3回以上目が覚めたら要注意
睡眠が浅いと、尿意、光、室温、物音など、少しの刺激で目が覚めてしまいます。中高年以上であれば、一晩に1、2回ほど目が覚めるのは、ごく自然なことです。ですから、「中途覚醒をゼロにしなければ」なんて考えないでください。ますます寝られなくなります。
中途覚醒はあくまでも老化現象の一つです。それを病気の症状だと診断する基準は、日中の活動に支障があるかどうかです。たとえば、会議で居眠りをしてしまった、日中に眠気が襲ってきて仕事に集中できないといったことが続くようであれば、睡眠外来で診てもらってください。
中途覚醒の回数にも目安があります。毎晩3回以上、目が覚める方は要注意です。後で詳しく説明しますが、本人は気付いていないけれども、睡眠時無呼吸症候群を疑う必要があります。
年を取ったら夜中に目が覚めるのは仕方がない。そう言われても、寝付けないまま、床でじっとしているのは辛いですよね。では、どうしたらよいのか。最新の睡眠研究で確実な効果が認められている方法をいくつか紹介しましょう。
夜、布団に入って眠りにつくのも、中途覚醒して再び眠るのも、メカニズムは一緒。眠りに入る原動力は「睡眠圧」です。睡眠計測アプリの「ポケモンスリープ」を真似して、ここでは「眠気パワー」と呼ぶことにしましょう。
日中に活動していると、脳の中にはアデノシンという物質がだんだんと溜まってきます。長く活動すればするほどアデノシンが蓄積され、眠気パワーが高まってくるのです。
※約6000文字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年11月号に掲載されています(渥美正彦「夜、目が覚めてしまうアナタへ」)。
・強い光を目に浴びせない
・アルコールは「ポンコツ睡眠薬」
・一晩に500回の中途覚醒
