仕事をしながら、コスプレイヤーとして活動する千歳ちゆさん(27)。現在は明るい笑顔を見せる彼女だが、幼い頃から容姿へのコンプレックスを抱えてきた。5歳のとき、母親が投げつけたおもちゃが顔に当たり、怪我をしたという。
その後、成長するにつれて顔の左右のバランスが崩れ、15歳から治療を開始。22歳までに3度の手術を経験した。母親から受けたという暴力、誰にも助けを求められなかった幼少期、そして長期間に及ぶ治療の苦しみ。これまでほとんど語ってこなかった過去を聞いた。(全4回の1回目)
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お風呂への閉じ込め、外に締め出し…厳しかった母
――愛知県で生まれ育ったそうですね。幼少期はどんな家庭でしたか。
千歳ちゆさん(以下、千歳) 3歳のときに両親が離婚して、母と兄、妹と暮らしました。父が家にいたときの記憶はあまりないんですけど、私が寝ている隣の部屋から両親がけんかする声が聞こえてきたことは覚えています。
――お父さんとは離婚後も会えたのでしょうか。
千歳 小学生のときは月に1回会えるか会えないかぐらいでした。私はすごくパパっ子だったので、たくさん会いたかったんですけど、母があまり会わないようにしていて。連絡を取ろうとすると怒られました。今はまた連絡を取るようになって、仲良しです。
――お母さんはかなり厳しい方だったそうですね。
千歳 母は人の好き嫌いが激しくて、保育園や学校の先生も嫌っていたんです。中学校の部活の顧問の先生が退職するときも、母がその先生を嫌っていたので送別会に参加できませんでした。
――お母さんの厳しさは、いつ頃から感じていましたか。
千歳 父と離婚して母子家庭になって、小さなアパートへ引っ越してからの記憶が強いです。お風呂に閉じ込められたり、外に締め出されたり。私の記憶では3、4歳の頃からです。
友達の家ではお母さんが料理やおやつを作ってくれると聞くのに、うちは冷凍食品だったり、子どもたちでご飯を作ったりしていたので。母も仕事はしていたんですけど、2、3か月でコロコロ変わっていたので、いつどこで働いているのかよく分からなかったですね。

