仕事をしながら、コスプレイヤーとして活動する千歳ちゆさん。現在は明るい笑顔を見せる彼女だが、5歳の頃に母に投げつけられたおもちゃによる怪我の影響で、顔の左右のバランスが崩れた容姿へのコンプレックスを抱えてきた。
学校では髪で顔を隠す日々を送った彼女だが、近所に暮らしていたSKE48の人気メンバーがきっかけでアイドルを目指す。オーディションで書類審査を通過しても面接を辞退してしまった経験、地元アイドルとしてステージに立ちながらも思い描いた活動ができなかった日々を振り返る。(全4回の2回目/最初から読む)
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FairiesやAKB48の動画を見て、こっそりダンスを練習
――小さい頃の千歳さんは、どんな子どもだったんですか。
千歳ちゆさん(以下、千歳) 心の底では活発な子だったと思います。でも人見知りで、やりたいことはいっぱいあるのに前に出られない。母の影響もあったと思います。本当はダンスも歌もやってみたかったし、人前に出てみたいという気持ちもありました。
――ダンスへの思いのきっかけはなんだったんでしょうか。
千歳 小学3、4年生の頃にFairies(フェアリーズ)を見たのがきっかけです。ダンスがすごくかっこよくて、私もやってみたいと思ったんです。当時はBuono!も好きでしたし、AKB48も見ていました。EXILEも見ていましたけど、女性が踊る姿の方が好きでしたね。
ダンスは習わせてもらえなかったので、家でこっそり練習していました。動画を見て覚えて、自分でも踊ってみる感じです。
――ただ、家では自由にテレビを見られなかったとか。
千歳 母が基本的にテレビを使っていたんです。なので母が仕事でいないときに見たり、兄のパソコンを借りたりしていました。ただ、パソコンを借りられるのは1日15分だけでした(笑)。
――15分だけだと、かなり貴重な時間ですね。
千歳 そうですね。その15分でかわいいアイドルさんやダンサーさんの動画を見たり、いろいろ調べたりしていました。私にとっては救いになっていましたね。
アイドルとして表舞台に立つことへの憧れが強かった
――中学生になってからもダンスは続けていたんですか。
千歳 はい。中学校では家庭科部に入っていたんですけど、その部活の中でもダンスをやっていました。デジカメで自分が踊っているところを撮って、あとで見返したりしていました。でも、あまりのひどさに絶望していましたね(笑)。まだネットに投稿するようなことはなくて、練習して、動画で自分の動きを確認するという感じでした。


