祖母の「あんたたち、孫を守るから」という言葉に…
――おじいちゃん、おばあちゃんとの関係はどうだったんですか。
千歳 祖父は私が生まれる前に他界していて、母方の祖母がいるんですが、娘である私の母を軽蔑していましたね。
――軽蔑ですか。
千歳 祖母は家事もしっかりやって、パートでも働いて、真面目に母親というものをやってきた人なんです。でも私の母は真逆で、ご飯を作らないことも当たり前にあったんです。何より私に暴力を振るうこともあったので。
祖母が止めに入ったとき、母と口論になって絶縁してしまったこともあります。数年後にまた会って、また口論になって絶縁するということを繰り返していました。
――おばあちゃんは千歳さんを助けようとしてくれていたんですね。
千歳 そうなんです。私が12歳くらいのとき、祖母が「あんたたち、孫を守るから」と言って、家に残ってくれたことがありました。でも祖母は小柄で、年齢も重ねていましたから、母と対立したらひどい目に遭うんじゃないかと思ったんです。
だから祖母に「早く帰って」と言っていました。祖母なら助けてくれると思っていましたけど、そのせいで祖母に危険が及ぶのが怖かったんです。
――自分を助けようとしてくれる人が傷つくかもしれないと。
千歳 はい。父も優しくて穏やかな人なので、相談すれば助けてくれたと思います。でも、父にも危険が及ぶんじゃないかと思うと、はっきりSOSを出せませんでした。
玄関には血の跡「しつけの一環だったと思っていた」
――お母さんからは、どのような暴力を受けていたのでしょうか。
千歳 身体的な暴力は3歳から5歳の頃が中心だったと思います。私の記憶では、こぶしで2、3回殴られたことがあります。家の玄関には血の跡も残っていて。小さい頃は、誰かが傷つくようなことがまた起きるのではないかと、ずっと怖かったです。
――なぜ暴力を振るわれていたのでしょう。
千歳 私はしつけの一環だったと思っています。母から「わがまますぎる」とよく言われていたので。ただ、今思い返しても、何がわがままだったのか分からないんです。例えば私はプリキュアなどのアニメを見たかったんですけど、家ではアニメが禁止だったんですよ。アニメを見たいと言うことも、母にとってはわがままだったんだろうなと思います。

