「かわいくない」「ランキング荒らし」中傷や他人との比較に苦しむ日々

――視聴者から比較されることも?

千歳 ありました。「どうしてこの子はかわいいのに、ちゆさんはかわいくないんだ」とコメントされたり、毎週投稿するので「ランキング荒らし」とも言われました。自分では頑張っているつもりなのに、周りがどんどん比較してくるんです。

©深野未季/文藝春秋

 私はもともと人と交流することが大好きなんですけど、人と関われば関わるほど比べられて、自分が落とされてしまう。踊り手の活動では、人間関係で悩むこともすごく多かったですね。友人だと思っていた人が匿名で私を悪く書いていたこともありました。

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 あと踊りが下手だと言われることもあったし、ほかの人と比べられることもあって。自分でも周りより劣っていると思う部分があったので、それを第三者から言われると「ああ、やっぱりそうなんだろうな」と思ってしまうんです。だんだん踊るのがつらくなっていって、踊れなくなってしまった時期がありました。

「鬼滅のコスプレをしてみたら?」

――コスプレを本格的に始めたのはいつ頃ですか。

©深野未季/文藝春秋

千歳 2020年です。ちょうどコロナ禍で、美容専門学校のネイルの勉強もうまくいかなくなって。目指していたネイルのコンテストにも出られなくなってしまったんです。また生活が全部うまくいかないように感じて、落ち込んでいました。

 そんなときに、当時の私を救ってくれた作品が『鬼滅の刃』だったんです。専門学校の友人から「鬼滅のコスプレをしてみたら?」と誘ってもらって、池袋の「アコスタ」で初めて本格的にコスプレをしました。

――最初に選んだキャラクターは?

千歳 『鬼滅の刃』の胡蝶しのぶさんです。そのときは衣装を買いました。高校時代にも一度だけコスプレをしたことはあったんですけど、本格的な活動としてはそれが最初です。

『鬼滅の刃』胡蝶しのぶのコスプレをする千歳さん(写真=本人提供)

――実際にコスプレをしてみて、どうでしたか。

千歳 大好きな作品のキャラクターの格好をして、いろんな人と出会って。落ち込んでいた心が、どんどん救われていくような感覚がありました。私はもともと人と交流するのが大好きなのに、コロナで人に会えなくなっていたので。こういう機会をもらえたことがうれしかったですね。